避妊インプラントで避妊できる仕組みとは?効果やリスクもご紹介
ポピュラーな避妊方法としてよく知られているのはコンドームの使用です。しかし避妊法においてはパートナーの協力を得なければならないというデメリットがあるのです。
一方、避妊インプラントであれば、パートナーの協力を得られなくても行えるというメリットがあるのです。
しかし、避妊インプラントが良いといわれても、避妊の仕組みがわからなければ不安になるでしょう。
こちらのコラムでは、避妊インプラントで避妊できる仕組みや効果、デメリット、リスクについてご紹介しています。
避妊インプラントで避妊できる仕組み

避妊インプラントとは、直径2mm、長さ4mmでスティック状の医療器具を上腕に挿入することで女性ホルモンを操作し、避妊を実現する方法です。
このサイズを聞いてもピンとこないかもしれませんが、マッチ棒や太めのつまようじのようなイメージといえば、わかりやすいでしょう。
それでは早速、避妊インプラントで避妊できる仕組みと、避妊インプラントに期待できる効果からご紹介していきます。
避妊インプラントで避妊できる仕組み
避妊インプラントはホルモンを操作して、その作用で起こる脳の働きや体の変化によって避妊を実現します。
避妊インプラントの主成分はプロゲスチン(黄体ホルモン剤)で、挿入と同時にプロゲスチンの放出が始まり、妊娠促進作用がある黄体形成ホルモン(LH)の分泌が抑制されます。
そしてその結果、妊娠しにくい状態が続くことになるのです。
排卵の抑制作用
避妊インプラントから毎日一定量のプロゲスチンが放出され続けると排卵が抑制されます。排卵は卵子を放出するためのシステムで、妊娠には欠かせません。
それは、受精卵の形成において卵子は欠かせない存在だからです。
つまり、避妊インプラントでプロゲスチンが放出され続けることが避妊につながるということです。
子宮頸部の粘液量増加
プロゲスチンが放出され続けると、子宮頸部の粘液量が増加します。子宮頸部の粘液(頸管粘液)は、子宮への雑菌侵入を防ぐバリアの役割をしますが、排卵が起こると精子がスムーズに子宮に到達するための補助的な役割もします。
しかし、それは排卵があった場合の話で、排卵がなければバリア機能の役割だけを果たすことになり、精子の侵入も防ぐ働きをすることになります。
つまり、妊娠しにくい状態の維持の役割をするようになるということです。
子宮内膜の変化
妊娠をするためには子宮内膜の準備が必要で、黄体期に入ると、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が増加し、子宮内膜に厚みが出てきます。
そして、受精卵が子宮内膜に着床すると、妊娠した状態を維持する目的で子宮内膜は厚みを増します。
反対に、妊娠が成立しなかった場合では子宮内膜の厚みは不要となり、外部に排出されています。
この現象が月経で、避妊インプラントの効果が持続している間は、妊娠しにくい状態のサイクルが続くことになるのです。
避妊インプラントに期待できる効果

避妊インプラントには、避妊だけでなく婦人科系の悩みを軽減する効果も期待できます。
避妊効果の維持
避妊インプラントに最も期待できるのは高い避妊効果で、その効果の持続期間は約3年間と、長いのが特徴です。
また、その避妊率は約99%と高く、しかもピルのような毎日の管理が必要ありません。
たとえば、ピルの服用では、ついうっかり飲み忘れた場合、それが1回程度であれば効果が半減する可能性は低いとされていますが、数日間連続で飲み忘れた場合では避妊率が一気に下がります。
一方、避妊インプラントは体内に医療器具が埋め込まれていますので、特に管理は必要なく、自然な避妊が可能です。
月経困難症の軽減
月経困難症とは、月経時に起こる強い下腹部痛や腰痛、頭痛、吐き気などの諸症状で、人によっては強い不安感やイライラの症状が見られることもあります。
これらの症状は、子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという物質によるもので、月経時の子宮収縮とともに起こります。
重度の月経困難症は生活に支障をきたすこともありますが、避妊インプラントを挿入することで軽減できます。
PMS(月経前症候群)の軽減
PMSは、月経前に起こるプロゲステロンとエストロゲンの急激な分泌やバランスの乱れ、ストレスなどによって起こるもので、月経困難症と似たような症状が現れることがあります。
また、自律神経の乱れや糖質の過剰摂取やカフェインの過剰摂取が原因で起こることもありますが、いずれの場合でも、避妊インプラントを挿入することで軽減できる可能性があります。
婦人科系がんのリスク低減の可能性
避妊インプラントには、卵巣がんや子宮がんなど、婦人科系がんのリスク低減効果を期待できる可能性があります。
避妊インプラントのデメリットやリスクについて

避妊インプラントは、一度挿入してしまえば3年間という長期間避妊効果が続きますので、ズボラな方でも難なく避妊を行えるというメリットがあります。
しかしその一方で、避妊インプラントにはデメリットやリスクもあるのです。
破損のリスク
避妊インプラントは皮下に埋め込むタイプの医療器具で、外部からの刺激で破損するリスクがあります。
たとえば、インプラントが挿入されている側の腕で血圧測定や予防接種を受けるなどが、その原因として挙げられます。
また、強めのマッサージや脂肪吸引やレーザー治療といった美容医療や、激しいスポーツで破損する可能性もあるのです。
避妊インプラントを挿入したのであれば、挿入場所に強い力が加わるような行動をとらないよう、注意する必要があります。
効果の持続期間が過ぎると妊娠の可能性が高くなる
避妊インプラントの持続期間は、挿入した当日から約3年間となっています。そして、ここで注意していただきたいのは、使用期限の3年が過ぎようとしている際でも、効果が消失する前兆のような症状が現れないということです。
つまり、ついうっかり使用期限を過ぎたまま挿入し続けていると、望まない妊娠をしてしまうリスクが高まるということです。
そしてそうならないためには、避妊インプラント挿入の記録に基づき、使用期限を迎える前に入替えをしておくことが重要です。
放置が癒着の原因になる可能性
避妊インプラントは、一度挿入すれば基本的に放置しておいて問題はありません。しかし、ごく稀に何らかの理由によって内部で癒着が起こる可能性があるのです。
避妊インプラントによる癒着は滅多に起こりませんが、心配であれば挿入時に医師に相談し、定期健診の予定を組んでおくと良いでしょう。
避妊インプラントがおすすめなのはこんな人

避妊インプラントは手間なしで行える避妊方法で、特に以下に該当する方におすすめです。
積極的に避妊をしたい方
パートナーに委ねるのではなく、ご自身で積極的に避妊に取り組みたいという方には避妊インプラントがおすすめです。
できれば避妊をしたいけれど、妊娠したらそれはそれで歓迎するという場合では、避妊インプラントの挿入は必要ないかもしれません。
しかし、計画的な妊娠をお考えの場合や、妊娠を望んでいない状況なのであれば、避妊をコントロールできる避妊インプラントの挿入がおすすめできるでしょう。
確実性が高い方法で避妊をしたい方

避妊インプラントの避妊率は約99%と高いため、確実性が高い方法での避妊をしたいという方には特におすすめです。
たとえばコンドーム使用での避妊では、理想的な形で使用すれば約98%の避妊を期待できるとされています。
しかし、性交中に破損や脱落などの事故が起こった場合では避妊率が一気に下がり、妊娠のリスクが高くなることがあるのです。
一方避妊インプラントであれば、外部に露出してくることはありませんので、高い避妊率を維持できます。
ピルを服用できない方
ピルは誰でも服用できるわけではなく、以下に該当する方の服用は推奨されていません。
- 35歳以上で1日15本以上タバコを吸う方
- 前兆を伴う片頭痛が起こりやすい方
- BMI30以上の肥満の方
- 血栓症の既往歴がある、または家族歴がある方
- 婦人科系がんや肝臓疾患がある方
- 原因不明の不正出血が起こっている方
- 高血圧や糖尿病などの持病がある方
なお、避妊インプラントではピルほどの使用制限がないため、ピルの服用が不可となっている方の使用も可能です。
ピルの飲み忘れが心配な方

ピルの飲み忘れは妊娠のリスクを高めますので、飲み忘れが多い方には向きません。
このような方には、飲み忘れの心配がない避妊インプラントの使用がおすすめできるでしょう。
長期的な避妊効果を期待したい方

コンドームでの避妊はその場限り、ピルの服用では毎月の管理が必要で、服用しなければ妊娠する可能性が高まります。
つまり、これらの方法には長期的な効果は期待できないということです。
ピルを服用する場合では、服用し続けることで長期的な効果を期待できますのが、飲み忘れのリスクを考えるのなら、長期的な効果は期待できないと考えておく必要があるでしょう。
つまり、コンドームやピル服用での避妊に不安がある方におすすめなのが、避妊インプラントによる避妊対策だということです。
避妊とともに月経痛やPMSを改善したい方

避妊だけでなく、月経痛やPMSを改善したいという方には、避妊インプラントの使用がおすすめできるでしょう。
月経痛やPMSは痛み止めの服用などで一時的に症状を緩和できますが、その効果は長期間維持できませんし、副作用のリスクもないわけではありません。
一方避妊インプラントであれば、長期的な効果を期待できるだけでなく、副作用が起こったとしても一時的なもので、長くは続かないというメリットがあります。
月経痛やPMSは生活に支障をきたす原因になることもありますので、重い症状でお困りなら、避妊インプラントも視野に入れて改善を目指すと良いでしょう。
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